犬神佐兵衛にとって、珠世は、17歳の自分を引き取って、 家族同然に育ててくれた 大恩人、 神主であった、野々宮大弐(ののみやだいに)の孫。 そして珠世は若くして両親を亡くし、 犬神佐兵衛が 恩人の孫として 犬神家に引き取った。